少年と海
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「 海の声 」
少年と海
松坂龍太郎
少年時代
海を見て育った
毎日、毎日
少年は海を見た
ただ、ただ、見ていた
海の青さと深さを知った
少年時代を過ぎた
今は、もう、老年時代
老人は
海を見に行く
海の中のさけが
五大洋を泳ぐ姿を思う
父母が愛し合って生まれた故郷をたずねて
四千マイル、五千マイル
大海を渡るさけを思う
父よ!母よ!
老人は叫ぶ
旅するさけを思う
老人は
さけのように
人間の生まれた故郷を訪ねる
宇宙の根本
創造主・天の父母様の愛のふところを
たずねてゆこう